共依存の人の特徴として、罪悪感を感じやすい というのがあります。
その罪悪感とは、相手の問題に対し、本来あなたが悪くなくても、「私のせいだ」と思ってしまう、本当はあなたにとって必要のない罪悪感です。
ただ、罪悪感は、共依存を克服する時には、目安にもなるんですね。
ですが、共依存の人は、もともと必要のない罪悪感をもっているため、そこにプラスして罪悪感を感じることが増えるので、少し、シンドイ時期でもあるかもしれません。
克服するときに感じる罪悪感は、
相手との境界線が引けてきたよ。
あなたの想いをあなたの中から外に出し始めたよ。
というサインなのです。
境界線というのは、人間関係においては重要なものです。
共依存関係は、人との境界線が引けていない人同士が陥る関係です。
共依存の人は、相手の領域に入り過ぎていて、本来は相手の問題であり、責任は相手にあるということが分かっていない為、相手の問題まで抱え込み苦しくなっている状態なんですね。
逆に、相手の依存者は、相手が何とかしてくれるのが当たり前と思っているので、お互いペアになりやすいのです。
また、お互い相手をコントロールできると思っているのも、境界線がわかっていないことが原因です。
心というのは目に見えないので、境界線を引くことは、始めは難しく感じるかもしれません。
ですが、こういう不健全な関係から逃れるために、まずは、境界線を理解し、引けるようにしていくことです。
ただ、冒頭でもお話ししましたが、引き始めた時に、共依存の人は、もともと必要のない罪悪感を常に感じているため、そこに輪をかけて罪悪感を感じやすいのです。
ですが、罪悪感の内容は明らかに違いがあります。
境界線を引き始めた時に起こる罪悪感は、
私は冷たい人間なんじゃないか。。。
非情な人間なんじゃないか。。。
相手が可哀相。。。
見捨ててしまった。。。
私ってワガママなんじゃないか。。。?
などが多いのではないかと思います。
この罪悪感は、共依存の人にとっては耐えがたいものでもあるのですが、実は、これこそが境界線が引けてきた証拠でもあるんですね。
罪悪感の前に、どこかホッとしている感覚がありませんか?
それを大切にして欲しいのです。
相手の目先の苦労や、あなた自身が罪悪感に耐えられないという理由で、健全な方向に進み始めたあなた自身を台無しにしてはいけません。
あなたが相手に対し、やってあげてきたことを止めることが、相手の成長に繋がることなのです。
そして、あなたは、相手に注いできた時間とエネルギーを、あなた自身を深く見つめ、自分を大切にすることに、注いでいただきたいものです。