共依存の行動の元にある問題とは?!

共依存の特徴的な行動といえば、自分を犠牲にして、対象となる相手の世話をするということがあげられます。

これは、二次的に起こっている行動で、その奥には元となっている問題があります。共依存の元となっている問題には、どんなものがあるのか見ていきましょう。

●自己愛の問題

自分に自信がなく、自分を愛することができない。自己肯定感が低い。

●自己保護の問題

人との健全な境界線を設けられず、心身ともに自分を守れない。

●自己同一化の問題

自分の現実を把握できない。

●自己ケアの問題

自分の欲求や要求をうまく人に伝えられない。イヤなものを断れない。セルフケアができない。

●自己表現の問題

自分の現実を適切に感じ取り表現することができない。様々な状況に対応しにくい。

 

これらの元となる問題からわかるように、共依存とは、自分自身や、自分に起きている現実を把握することができず、自分が対象の相手の一部となって生きている状態なのです。

相手が自分を見捨てないように、自分をことごとく見捨てて、相手に全エネルギーを注ぎコントロールしているのです。この時、本人は無意識で、そのことに全く気付いていません。

ところが、感じないようにしていても、心の奥底には、本当の自分がいます。対象の相手の一部となって生きている自分と本当の自分との間で、しばしば無意識の葛藤も起こっています。元となっている問題や無意識の葛藤を受けて、以下のような二次的な問題をさらに招いてしまっています。

・ネガティブな支配

起こっている問題や状況を自分の都合のいいように解釈して、他人に否定的になります。

・憤り

自分が傷つくと、自分ではなく、相手を責めようとします。

・傷ついた心

この二次的な症状で心が傷ついています。

・依存及び心身の病気

その傷を安易に癒そうと、依存行動(アルコール、買い物etc…)に走ります。その依存行動によって、心身が病気になります。もしくは、心の傷がそのまま、心身の病気となって現れることもあります。

・親密な人間関係の困難

これら一連の症状を通して、親密な人間関係が築けなくなっています。

 

共依存の人は、共依存関係が崩れた時、現実を目の当たりにし空っぽの自分に気づくと同時に、相手に尽くしてきた時間とエネルギーがいかに膨大だったかということに愕然としてしまうかもしれません。それが、長ければ長いほど、「何をしていたんだ。。。私は。。。」と不甲斐なさと悔しさがこみ上げてくるのです。

どうぞ、あなたに与えられた時間とエネルギーを自分のために使ってください。

人を大切に想い尽くすことはとても素晴らしいことです。ただ、本当の意味でそれをするには、自分自身が精神的自立をし、自分を大切に扱えることが大前提なのです。

尽くしても尽くしても報われない。。。尽くせば尽くすほど不安になる。。。というような、共依存の苦しみの中にいるあなたが、一刻も早く自分を取り戻し、この世にたった一人しかいないあなた自身を大切に想い、あなたの幸せを自分で創り上げていけるよう、私はこれからも全力でサポートしていきます。

 

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