完璧主義の人は、マイナスのものを探そうとします。
例えば、テストで98点とっていても、
失った2点の方に注目し、
この2点のせいで
100点になれなかったことを悔やみます。
98点もとれた自分を認めずに、
なぜ2点を失ったのか?
そちらばかりが気になり、
失った2点に拘ります。
そして、
いざ100点をとったとしても、
100点が当たり前になっているので、
自分が頑張ったことや凄かったことを
認めることができません。
これがテストだけだったらまだいいのですが、
人生の全てにおいて、
この思考で物事を捉えていると
苦しくてたまりません。
自分について言えば、
求めているものは、完璧な自分なのに、
いつも視点は、
不快やマイナスのものを見つけているので、
どんなに自分が頑張っていても、
いい事をやっていても
それは当たり前のことで、
わざわざ取り上げようとしません。
さらに、
「完璧な自分像」というのが、
人が求めているものに対して完璧であろうとするため、
終わりがないし、
実現不可能なことをやろうとしているのです。
また、
自分に沸き起こる
不快な感情や醜い思考なども、
幸せな人生には、
あってはならないと思っています。
そういう感情や思考をしている自分が許せないし、
弱くてダメだと思っているのです。
これでは、いつまでも苦しいし、辛いままです。
「完璧」というのは、
良い事や素晴らしいことで塗り固められた
「形」ではありません。
「完璧」とは、
良い悪いと決めつけることなく、
ありのままを全て認めることができて
初めて起こる現象です。
あなたが、今すぐ自分の全てを
ありのままに見ることをすれば、
それが「完璧」なのです。
足りないマイナスの要素にだけ
注目するのではなく、
足りないと感じている部分もあるし、
当たり前のようにやってきた、
素晴らしい部分もある、
と、全体を見て、
「ある」ものを認めることです。
「ある」ものを認めた上で、
その中に「もっとこうしていきたい」
という部分があるのなら、
まだまだ成長できる伸びしろと捉えてください。
こういう視点を育てていくことで、
今までいくら頑張っても満たされなかった感覚が、
満たされたところから
さらに育っていくという感覚に変わり、
あなたの中の余計な空虚感や焦りは
だいぶ減っていきます。
本当の意味で完璧主義になりたいのなら、
「ない」ものを探すのではなく、
「ある」ものに気づいていくことです。
足りない、マイナスと思っていたものさえも、
足りない部分が「ある」と認めることです。
「ない」と言ったときと、
「ある」と言ったときのあなたの感覚の違いを
ぜひ、感じてみてくださいね。