アダルトチルドレンを克服していく過程で、人との「境界線」を引けるようにしていくということがあります。
人との「境界線」というのは、人間関係を築く上でとても重要なものです。
境界線が引けてるように勘違いしやすいのが、「壁」を作ってしまっている人です。
そういう人は、一見すると自分を確立しているような印象を周りに与えます。
「壁」を作っていると、どんな関係性においても人に入り込むこともしない代わりに、自分にも近づかせません。
知り合いや職場の人間関係など、ある程度の距離をもった関係性なら、ちょっと謎めいた雰囲気をもっていてカッコイイとか感情を言葉や顔に出すこともない為、落ち着いていて、大人な印象もあるかもしれませんね。
ところが、親しくなりたいと近づこうとすると、その良さが逆転し、何を考えてるかわからない、冷酷などの印象を与えてしまいます。
近づこうとした相手は冷たさや寂しさを感じますが、実は、「壁」を作っている本人も、孤独感や寂しさを抱えています。
心は、とても繊細で傷つきやすいため、人が入りこまないように「壁」で防御しているのです。
壁の向こうで、子供が膝を抱えているようなイメージですね。
本来は、自分と相手の関係性だったり状況だったりで、柔軟に変化させることができる「境界線」を引ければ問題ないのですが、「壁」を作ってしまうと、人はもちろんのこと、自分もその「壁」の中で膝を抱えている自分を感じることができなくなります。
そうなると、自分の寂しさや弱さを認められないどころか、本当の自分がどうしたいのか。。。という、大切な想いもわからなくなってしまうのです。
表向きは自分を確立しているように見えていながら、心の中は、人や状況に振り回されてしまうことにとても恐怖を感じており、苦しいのです。
アダルトチルドレンを克服するには、この「壁」を「境界線」に変えていく必要があります。
「境界線」は、あなたの心地よさを基準に距離感を作っていけるものです。
まずは、「壁」を壊す前に、あなたの心地よいと感じることを意識してみてください。
そして、それが少しずつわかってきたら、心地いい気持ちを少しずつ表に出していくようにします。
自分の気持ちを言っていいということや、気持ちを聞いてもらえた時の満足感などを味わうことで、壁の中で膝を抱えていた子が、少しずつ変わっていきます。
ただ、それまでに今のあなたが、膝を抱えた子の本当の気持ちを聞けるようになることです。
そのためには、土台となる、自分を認める力をつけて、どんな自分も受け止めていけるようになることが重要なのです。
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